島精機製作所は、2022年2月4日をもって創立60周年を迎えました。ひとえに皆様の暖かいご支援、ご愛顧の賜物と存じます。

手袋編み機の開発からスタートした弊社は、1967年に横編機業界へ参入し、1981年にはデザインシステム、1991年には自動裁断機、1995年には「東洋のマジック」とも呼ばれたホールガーメント横編機を発表。 常に新たなチャレンジを繰り返し、最高機能の製品を経済的な価格でお届けするため、世の中にないものを創造し続けてまいりました。

また30年前より、ファッション業界が抱える課題に着目し、それらを解消しようと長年取り組んでおります。 繊維機械メーカーとしては異例でしたが、独自にコンピューターグラフィックシステムを開発し、生地のサンプル試作をバーチャルでおこなえるようにしました。 現物サンプルづくりに必要となる時間やコスト、そして資源の無駄を省くことができるようになりました。 当時、「DX」や「サステナビリティ」といった言葉は存在しませんでしたが、 SHIMA SEIKIの製品やサービスを活用したモノづくりのエコシステム「トータルファッションシステム」として、 現代のそれらの考え方に通じるソリューションを時代に先駆けて提唱してまいりました。

そしてトータルファッションシステムは技術の進歩や時代のイデオロギーと共に進化し、ファッション業界の大量生産と過剰在庫による無駄と、それにともなう環境問題の解決策として、業界から注目を浴びています。 今では、世界規模で地球と人類の将来を守る取り組みが始まりました。皆様方におかれましても、日々様々な取り組みを進めていらっしゃることでしょう。

私たちSHIMA SEIKIは、ファッションテクノロジーのイノベーションカンパニーとして、技術でより良い社会を作る責任を自覚しております。 今後も、業界の動きをより加速させるため、これまで培ってきたソリューションを更に発展させていきます。

あるべき未来は、私たち自身が作り上げなければなりません。 そこで、創立60周年に際し、未来を切り拓く…「Open Up the Future」 というテーマを掲げました。 SHIMA SEIKIのソリューションを活用した、サステナブルなものづくり。 ファッション業界のあらゆる段階で既成概念を変革し、ご一緒に未来を切り拓いてまいりましょう。

代表取締役社長