SHIMA SEIKI 島精機製作所

ニュースリリース

2014年07月11日 プレス

島 正博(株式会社島精機製作所 代表取締役社長)のドレクセル大学名誉経営学博士号受章のお知らせ

このたび、島精機製作所社長 島 正博が、米国ペンシルベニア州フィラデルフィアにあるドレクセル大学より名誉経営学博士号を授与されましたので、お知らせ申し上げます。

ドレクセル大学名誉経営学博士号ディプロマ 記念盾


【博士号】
Doctor of Business Administration, honoris causa(名誉経営学博士号)

【受章者】
島 正博(株式会社島精機製作所 代表取締役社長)

【理由】
2012年秋、ドレクセル大学にShima Seiki Haute Technology Laboratory(シマセイキ先端技術研究所)が6学部(芸術&デザイン学部、工学部、情報工学部、医学部、看護学部、生化学工学部)の共同研究施設として設立され、弊社のホールガーメント横編機ならびにSDS-ONE APEX3を設置し独自の研究開発が開始されました。革新的なホールガーメント技術と、世界に類を見ないニット技術の事業化に成功し、新しいビジネスモデルを確立したことが高く評価されました。

【授与式】
2014 年6 月14 日(土)にドレクセル大学、芸術&デザイン学部と教育学部の合同卒業式の冒頭におこなわれました。

【ドレクセル大学】
米国ペンシルベニア州フィラデルフィアに本拠を置くドレクセル大学は、最先端の学術研究で知られるトップクラスの総合私立大学です。創立は1891 年で、学生数は約2万5,000 人。米国で最大級の私立高等教育機関です。

【研究開発による効果】
ドレクセル大学では学部の壁を越えた共同研究を行い、衣と科学の結合による高機能衣料などの取り組みを行っています。

・ スマート腹帯
従来のように、妊婦が通院してさまざまな医療器具を身体に着け長時間にわたり受診することなく、センサーを編み込んだホールガーメント製の腹帯を巻くだけで、胎児の健康状態を常時確認することができます。今夏より医学部にてモニター開始予定。

・ 帯電ニット
ドレクセル大学が開発した蓄電機能をもった糸を使うことで、センサーや機器の操作、データ通信に必要な電池がいらない新しいスマート衣料が実現できます。一着まるごと糸のつながったホールガーメント技術が不可欠です。このように、当社製品が新規産業分野への活用や新技術の展開に不可欠な要素として使われており、今後の広がりが期待されます。



衝撃防止ニットを着たロボット


センサーを編み込んだホールガーメント腹帯


スパイダーシルクのニット



動力で作動する手袋


蓄電ニット


現在までの流れ

1985 年、編み地の寸法誤差を±1%で編成可能としたデジタル・ステッチ・コントロール・システム(DSCS)を開発し、ニット発祥の地イギリスで今世紀最大の発明と評価されました。この功績により島 正博社長は、1993年英国クランフィールド工科大学※から名誉工学博士号を授与されました。DSCSは、ニットを立体的に編み立てるためには欠かせない技術であり、ホールガーメント横編機では、糸張力も制御するi-DSCSとして更に進化し、最高品質を確保し安定性のあるモノづくりを提供しています。ホールガーメント横編機を開発した1995年10月、クリントン大統領宛にレターを送り、米国でのホールガーメント技術を展開したモノづくりを提案し、感謝のレターもいただきましたが、その後の展開には時間はかかりました。やがて、リーマンショックによるバブル崩壊の教訓からメイド・イン・USAの復活を視野に入れた研究開発がおこなわれるようになり、弊社機器の納入先であるバッファロー大学(ニューヨーク州立大学バッファロー校)、FIT(ニューヨーク州立ファッション工科大学)で研究が始まり、ドレクセル大学にもその一環で導入され、2012年には学内に研究所を開設し、多くの学部でモノづくりへの新たな挑戦が始まっています。
また、米国のニット業界への一連の取り組みが評価され、2012年9月には外国人として初めて米国繊維歴史博物館(American Textile History Museum)に殿堂入りを果たしております。
一方、日本では生産性を上げたホールガーメント横編機と立体表現ができるSDS-ONE APEXを活用した革新的なニット生産方式の提案をおこない、2007年にはわが国生産技術のノーベル賞ともいわれる大河内生産特賞を受賞しました。
※現在の名称はクランフィールド大学

クランフィールド工科大学名誉工学博士号記念盾 第53回大河内記念生産特賞受賞盾 米国繊維歴史博物館殿堂入認定証


クリントン大統領宛レター往来(当社→クリントン大統領)


クリントン大統領宛レター往来(クリントン大統領→当社)



【問合せ先】
株式会社島精機製作所 総務人事部 藤田・今井
Tel 073-474-8208

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