
SHIMA SEIKIの原点である全自動手袋編み機から初めて手袋が逆さに編み降りてきた瞬間、島正博はひらめきました。真ん中の指3本を身頃に、小指と親指を袖に、そして手首を衿に見立てると、なんと小さなセーターになるではありませんか。この気付きをもとに創業当初から構想していたのは、一着まるごと編み上げる世の中にない新たな発想でした。
30年もの年月を経て完成したホールガーメント横編機は、1995年、国際繊維機械見本市ITMAで「東洋のマジック」と称賛され、現代に至るまで進化を遂げてきました。
お客様の立場に立ってあらゆる無駄を極限まで省いたモノづくりを追求した結果、SHIMA SEIKIは四半世紀も前からサステナブルなモノづくりを実現していたのです。
スライドニードルの発明から生まれた総針でのホールガーメント編成によるクオリティ、編み地へのこだわりは、SHIMA SEIKI独自の技術として培われ、2,900件に及ぶ特許を出願してきました。
こちらのでは、歴代のホールガーメント横編機を5世代に渡ってご紹介します。世代ごとのイノベーションの変遷を辿るとともに、ホールガーメントの歴史を紐解いていきます。