yarnbank®は7月にイタリアで開催されたPitti Filati展に出展いたしました。今回も、参加したメンバーがキャッチした最新のトレンドや、それにまつわる注目のニットサンプルをご紹介いたします。
糸のトレンドはコースゲージ向けの太番手が引き続き人気のようです。特に、上品さと遊び心が融合されたイタリアならではの意匠糸は、色使いはさることながらネップ糸の形状、微細で美しい光沢を放つラメ使いなど、Pitti Filatiでしか見ることのできないオリジナリティに溢れており、注目を集めていました。
一方で、18ゲージ風合いよりも繊細な編地を求められる声も多く、番手の傾向としては二極化が続いています。今回はSHIMA SEIKI ITALIAのブースでも、そのニーズに応える新機種を出展いたしました。
認証取得はヨーロッパではマストであり、カシミヤやウールのリサイクル素材も増えてきている印象です。
また、天然素材にTPUを混ぜた糸なども登場しており、新たなテクノロジーを兼ね備えた次世代ニットの可能性が広がりつつあることを実感しました。
そんなトレンドにマッチした、Pitti Filatiでご好評いただいたのが以下のニットサンプルです。
写真をクリックすると、素材や編成テクニックなどの詳細情報をSHIMA Datamallにてご確認いただけます。
※ 新機種のサンプルは、近日、SHIMA Datamallに公開されますので、今回ご紹介するサンプルには含まれていません。ご了承ください。
ホールガーメント®のフリンジスワッチです。大きさの異なるフリンジを斜めに重ねることで、編地のボリューム感を表現しています。素材には、リリヤーン加工された紡毛モヘア糸を使用しました。
詳細はこちら(SHIMA Datamallサイト)
袋ジャカード編成のエンボス調バッグです。素材には、高いグリップ性能を持つ熱可塑性ポリウレタン糸とストレッチ糸を組み合わせて凹凸感を表現しています。加熱面と生地の間に特殊な剥離紙(マット/光沢/超光沢)を挟んでプレスすることで、その効果が生地に反映されます。このバッグは、シリコーン剥離紙(超光沢)を使用し、光沢のある仕上がりとなっています。柄はSDS®-ONE APEXシリーズのデザインソフトに搭載された柄作成ツールを使用して作成しました。
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3種類の編成方法で表現した3Dロゴスワッチです。編成テクニックの違いにより、ロゴの立体感や印象が変わるのが特徴です。素材には、使用済みペットボトルを原料として製造されたリサイクルポリエステル先染め糸を使用しています。
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エンボス調のパンチレースプルオーバーです。主糸にはラメ混のウルトラファインメリノウールを、添糸には高伸縮のウーリーナイロン糸を使用し、伸縮性の差によって凹凸を表現しています。
詳細はこちら(SHIMA Datamallサイト)
yarnbank®に素材情報がリンクされている糸もありますので、ぜひ合わせてご覧ください。
[yarnbank®] もっと知りたい糸のこと>Pitti Filati 97トレンドと注目のサンプル大公開!