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コンピュータ横編機〈FIRST〉は、SHIMA SEIKIの経験とノウハウをフルに生かし、成型、リブ成型、立体成型、そしてホールガーメント製品の生産まで自在にこなし、今まで不可能とされていたモノづくりを可能にします。この万能性を可能にするのは、FIRSTで初めて採用したスライドニードル。製品のバラエティ、生産性、そして品質を飛躍的に向上させます。

SHIMA SEIKIではニットの原点となる「編み針」を一から見直しました。新たに開発された「スライドニードル」は、従来のラッチニードルに代わる柔軟な2枚組のスライダー機構は、複雑な目移しに威力を発揮します。スライダーで目移しをおこなうことで、トランスファークリップが不要となり、針を溝の中心に配置することが可能になりました。そのため左右対称のループをつくり、高品質できれいな編地が編成できます。またコントラシンカーは、スライドニードルと逆方向の動きでニードルの動作距離を最小限に控えます。その結果、給糸角度が滑らかになり、糸の張力を分散するとともにかすれを軽減し、糸切れを防ぎます。コントラシンカーとスライドニードルの組み合わせにより、生産効率の向上はもちろん、使用可能な糸の種類も増え、より高品質なモノづくりが可能になりました。

FIRSTのスライドニードルにより、従来6つしかなかった編成テクニックが、12種類にまで増えました。前後のニードルベッドでの使用を考えると、その組み合わせにより、従来の6ウェイ・テクニックで可能な36から、その4倍の144通りの編成が可能となりました。それにより、今までにない斬新な編組織や複雑なパターンが生み出され、ニット製品における多彩な表現が可能となりました。

スライドニードルの優れた機能性により、今までの固定された「ゲージ」という概念を覆し、一着の製品の中に異なるゲージを組み合わせる「ゲージレス・ニッティング」が可能となりました。ゲージという限られた枠から脱皮することで、ゲージ別の複数台の編機の投資や、複雑なゲージ・コンバージョン作業も必要なく、シーズンやトレンドの激しい変化に柔軟に対応できます。また、ユニークなパターンや風合いをつくり出し、製品のバラエティを拡げます。FIRSTのゲージレス・ニッティングは、スライドニードル独自の割り増やしテクニックを活用していますので、異なったゲージ間の変化も違和感なくきれいに仕上げます。

FIRSTの引下げ装置は、前後の独立したパネルに小さな引っ掛けピンが並べられ、前後の引下げ張力を個別に調整できます。さらに、それぞれのパネルは1.5インチ間隔で作用幅の調整が可能で、引下げ張力をより細かくコントロールできます。これにより、ホールガーメント編成時に三次元的な成型が可能となり、例えばセットインスリーブでショルダーラインを身頃の後ろの方へ回すなど、製品のフィット感の向上に貢献します。

FIRSTは、従来横編機の特長である2枚のVベッドに加え、上部にも2枚のベッドを追加。ループプレッサーベッドは後ニードルベッドの上部に搭載され、従来のプレッサー・システムとは異なり、個々のループを押さえられるようになりました。トランスファージャックベッドは前ニードルベッドの上部に配置され、前後両方のニードルベッドに対して目移しが可能です。トランスファージャックベッドは左右1.5インチ(計3インチ)の振りが可能で、さらに中央で2分割されていて個々にラッキングが可能です。




























